とある高僧
祐天上人は、浄土宗の大本山芝増上寺の第三十六代住職で、将軍綱吉とその母桂昌院の帰依を受けた高僧です。
念仏をこととする浄土宗の僧侶でありながら、密教の呪法にも精通していて数々の霊験潭を残しています。
このことから祐天には呪術師としての側面も強くうかがわれるのです
彼が、呪術的なものを排除する傾向が強い浄土宗の僧侶でありながら、加持祈疇などに堪能だった理由を示す伝説的なエピソードがあるのでご紹介しておきたいと思います。
祐天上人は幼くして出家したが、きわめてもの覚えが悪かった。
お経を教わってもすぐに忘れるという始末で、一時は絶望のあまり、自殺しようと思ったことさえあるといいます。
そんなとき祐天を諭し、励ます人がいて、その人の薦めによって真言宗の成田山新勝寺で修行することになりました。
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