モモの時間の国 7
モモは、あの竜宮城のたたづまいや、美しい時間の花の咲く風景を忘れませんでした。
それに、いつでもそこに連れ戻ってくるカメのカシオペイアも傍についていました。
カシオペイアは宇宙の中心である北極星のまわりを、時にはさかさまに空にかかりながらめぐっている星座です。
モモは一人になって困った時に、再び、カシオペイアの手引で、ホラ老人のところに行き、玉手箱ならぬ時間の花をもらってきて、灰色の男たちと戦い、みんなの時間を解放する役割を勤めることになります。
モモがほんの一日のつもりで、この世界を留守にしていた一年の間に、この地上ではなにが起こっていたのでしょうか。
時間貯蓄銀行の灰色の男たちは、モモをつかまえることができず、彼女が再びあらわれた時のために、まず彼女の仲間を誘惑して、モモを孤立させようと策略をめぐらせます。
最初に犠牲になったのが、観光ガイドのジジ。
まず新聞に「ほんとうの物語の語り手として最後の人物」という見出しで、彼のことがかなり詳しく紹介されます。