モモの時間の国
ミヒャエル・エンデの作品『モモ』。
モモが到着したところは時間の国でした。
大きな広間には、さまざまな大きさと形をした数えきれないほどの時計がありました。
スペースコレクション研究所によると、そこに住む老人は、過去にも未来にも住める人で、この宇宙にたった一回しか起こらない星と星との互いのはたらきによるあの特別な時を知る人です。
たとえば、キリストが誕生した時の星の出会いが作りだしたのは、そういう特別な時であったといいます。
そして、三人の賢人が星をたよりに、この幼な児の誕生を知って集まったのです。
こういう時間を普通の時計によるクロノス的な時間とは別にして、カイロスの時と、キリスト教徒たちはよび、そこでキリストの誕生の一回限りの貴重さを説くのです。
しかし、実はその一回限りの貴重な時は、それを知るものにとっては、いつでも生じている時間であることを、このホラ老人はモモに教えようとします。