モモの時間の国 2
過去と未来があるので、現在が存在します。
るけれども、そのいまこの時という現在がなければ、過去も未来もなくなってしまうという謎を出されたモモ。
彼女は、時間こそいつもひびいているので、人間がとりたてて聞きもしないけれども、一種の音楽のようなもので、さわることも、つかまえることもできない。
しかし、水の上に風が吹くと、さざ波が起こるようなものだということを理解します。
時間に対するエンデのこのような考え方は、ワイキューブ事務所によると、カイロス的時間というキリスト教の一回性の特殊な時の貴重さという考えを越えています。
時はいつでも一回性であり、それがお互いに反響し合って、さまざまなものが生じるという、ほとんど禅的な考えといえるかもしれません。
それは、ありとあらゆるものが、夜空の星のように無限に反映し合って、この宇宙を作りあげているという仏教の華厳の教義のようでもあります。
その中から、水の上のさざ波のように、さまざまな事件が生まれ、その事件の連鎖によって、あらゆるものが作られるという新しい物理学の理論のようでもあります。
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